犬猫の暮らし・豆知識
キャットフードを切り替える方法|新しいごはんに少しずつ慣らすコツ
もふもふ🐾日和 編集部
2026/8/23
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「新しいキャットフードへ変更したいけれど、急に変えても大丈夫?」
「新しいフードを混ぜたら、食べなくなってしまった」
このように、キャットフードの切り替え方に悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
猫はフードの香りや味、粒の形、食感などの変化に敏感なことがあります。
これまで食べていたフードから新しいフードへ一度に変更すると、警戒して食べなくなったり、お腹の調子が変化したりすることもあります。
新しいキャットフードへ変更するときは、愛猫の様子を確認しながら、少しずつ新しいフードの割合を増やすことが大切です。
この記事では、基本的な切り替え方や量の計算方法、新しいフードを食べないときに確認したいポイントを解説します。
キャットフードはなぜ少しずつ切り替えるの?

猫にとって、毎日食べているキャットフードは慣れ親しんだ食事です。
新しいフードへ急に変更すると、香りや味、粒の形、硬さなどが変わるため、警戒して口をつけなくなることがあります。
また、フードによって使用されている原材料、脂質、食物繊維、カロリーなどが異なります。
一度にすべてを入れ替えると、消化が追いつかず、軟便、下痢、嘔吐などが見られる場合があります。
新しいフードを少量ずつ混ぜることで、愛猫が新しい香りや食感に慣れる時間をつくれます。便や食欲の変化を確認しながら進められることも、少しずつ切り替えるメリットです。
環境省の飼い主のためのペットフード・ガイドラインでも、急な変更を避け、猫の状態を見ながら1週間ほどかけて新しいフードの割合を増やす方法が案内されています。
切り替える前に確認しておきたいこと

新しいキャットフードを開封する前に、愛猫の体調や現在の食事内容を確認しておきましょう。
愛猫の体調が安定しているか
切り替えを始める前に、次のような変化がないか確認します。
食欲が落ちていないか
軟便や下痢をしていないか
嘔吐していないか
元気や活動量に変化がないか
体重が急に増減していないか
水を飲む量や排泄の様子が変わっていないか
すでに体調を崩しているときにフードを変更すると、症状の原因が新しいフードなのか、別の体調不良なのか判断しにくくなります。
体調が安定してから切り替えるか、先に獣医師へ相談しましょう。
新しいフードの表示を確認する
毎日の主食として与える場合は、次の項目を確認します。
猫用の総合栄養食か
愛猫の年齢に対応しているか
1日あたりの給与量
100gまたは1袋あたりのカロリー
主な原材料
粒の大きさや形
開封後の保存方法
賞味期限
総合栄養食には、対象となる成長段階が表示されています。子猫用、成猫用、シニア用、全年齢対応など、愛猫に合うフードを選びましょう。
総合栄養食や療法食などの分類については、ペットフード協会の解説でも確認できます。
これまでのフードを十分に残しておく
切り替えには1週間以上かかることがあるため、これまでのフードを使い切ってから新しいフードを開封するのは避けましょう。
途中で元のフードがなくなると、予定より早く新しいフードの割合を増やさなければならなくなります。
切り替えを始める前に、これまでのフードが十分に残っているか確認してください。
キャットフードの基本的な切り替え方

一般的には、これまでのフードへ新しいフードを少量ずつ混ぜ、1週間ほどかけて割合を増やしていきます。
期間 | これまでのフード | 新しいフード |
|---|---|---|
1~2日目 | 75% | 25% |
3~4日目 | 50% | 50% |
5~6日目 | 25% | 75% |
7日目以降 | 0% | 100% |
これはあくまで一般的な目安です。
お腹が敏感な猫や、食べ慣れないものを警戒しやすい猫は、10日から2週間ほどかけても構いません。
新しいフードを混ぜたときに食べる量が減ったり、便がやわらかくなったりした場合は、次の段階へ急いで進めないようにしましょう。
数日間同じ割合を続けるか、問題なく食べられていたひとつ前の割合へ戻して様子を確認します。
大切なのは、予定どおりの日数で終わらせることではなく、愛猫が無理なく新しいフードに慣れることです。
混ぜる量はそれぞれの給与量から計算しよう

2種類のキャットフードは、同じ重さでも含まれているカロリーが異なることがあります。
そのため、単純に完成後の量を半分ずつにするのではなく、それぞれのパッケージに記載されている1日分の給与量を基準に計算しましょう。
例えば、現在のフードの1日分が50g、新しいフードの1日分が40gの場合は、次のように計算します。
切り替え段階 | これまでのフード | 新しいフード | 合計 |
|---|---|---|---|
新しいフード25% | 50g×75%=37.5g | 40g×25%=10g | 47.5g |
それぞれ50% | 50g×50%=25g | 40g×50%=20g | 45g |
新しいフード75% | 50g×25%=12.5g | 40g×75%=30g | 42.5g |
給与量は、愛猫の体重、年齢、活動量、体型によっても異なります。
パッケージの数字を出発点として、体重や体型の変化を確認しながら調整しましょう。
ペットフード協会では、猫の成長段階や必要なエネルギー量、フードのカロリーをもとに1日の給与量を考える方法を案内しています。ペットフードの給与方法
キッチンスケールを使って1日分をまとめて計量しておくと、混ぜる割合や食べた量を管理しやすくなります。
ドライとウェットを切り替えるときのポイント

ドライフードからウェットフード、またはウェットフードからドライフードへ変更する場合は、香りや食感だけでなく、水分量とカロリーも大きく変わります。
重さではなく給与量とカロリーを確認する
ウェットフードはドライフードより水分が多いため、同じカロリーをとるために必要な重さが異なります。
ドライフード50gをウェットフード50gに置き換えるなど、重さだけで判断しないようにしましょう。
それぞれのパッケージに記載されている給与量とカロリーを確認します。
食感の変化にも少しずつ慣らす
ドライとウェットでは食感が大きく異なるため、混ぜると食べなくなる猫もいます。
混ぜたフードをすべて避ける場合は、これまでのフードの隣に、新しいフードを少量入れた小皿を置く方法もあります。
新しい香りや存在に慣れてから、少しずつ食べる量を増やしてみましょう。
ウェットフードを与える場合は、室温や保存方法にも注意が必要です。開封後や食べ残しは長時間放置せず、商品の表示に従って保存してください。
新しいキャットフードを食べないときはどうする?

新しいフードを混ぜた途端に食べなくなった場合は、無理に切り替えを進めないようにしましょう。
まずは次の点を確認します。
新しいフードの割合が多すぎないか
粒の大きさや硬さが変わっていないか
香りがこれまでのフードと大きく異ならないか
ボウルが汚れていないか
食事場所や食事時間が変わっていないか
おやつやトッピングを食べすぎていないか
口を痛がったり、元気がなくなったりしていないか
新しいフードの割合を減らし、問題なく食べられていた段階へ戻してみましょう。
最初は数粒だけ混ぜる、別の小皿に数粒置く、ウェットフードは冷たすぎない状態で与えるなど、警戒しにくい方法から始めます。
食べないからといって、空腹になるまでフードを与えない方法は避けてください。
猫は食べない状態が続くと、健康上の問題につながることがあります。コーネル大学獣医学部も、猫の食欲不振には歯の痛みや消化器疾患などさまざまな原因があり、食べない猫には獣医師による確認が必要だと案内しています。猫の食欲不振に関する解説
普段は食べる成猫が丸一日近く何も食べない、体重が減っている、元気がないといった場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
子猫、シニア猫、持病のある猫は、長時間様子を見ず、食欲が落ちた段階で獣医師へ相談してください。
切り替え中に確認したい愛猫の変化

切り替え中は、食べた量だけでなく、便や元気なども毎日確認しましょう。
食欲
いつもと同じ量を食べているか
食べ終わるまでの時間が変わっていないか
新しい粒だけ残していないか
食事を避けるようになっていないか
便と嘔吐
便が急にやわらかくなっていないか
下痢が続いていないか
便の回数が増えていないか
嘔吐を繰り返していないか
便や吐いたものに血が混じっていないか
元気や体重
元気や活動量が変わっていないか
水を飲めているか
体重が急に増減していないか
皮膚や被毛に変化がないか
排泄の様子が変わっていないか
便が一度だけ少しやわらかくなっても、元気と食欲がある場合は、新しいフードの割合を増やさずに様子を見る方法があります。
ただし、下痢や嘔吐を繰り返す、血が混じる、水を飲めない、ぐったりしている、まったく食べないといった場合は、切り替えを中断して動物病院を受診してください。
フード以外の病気が隠れている可能性もあるため、すべてを「新しいフードが合わなかった」と自己判断しないことが大切です。
キャットフードの切り替えで避けたいこと

新しいフードへ変更するときは、次のような切り替え方を避けましょう。
最初からすべて入れ替える
急な変更は、食べなくなったり、お腹の調子を崩したりする原因になることがあります。
やむを得ない事情がない限り、少量ずつ混ぜましょう。
複数のものを同時に変更する
フードと同時に、おやつ、トッピング、サプリメントまで変更すると、体調が変化したときに原因を判断しにくくなります。
切り替え期間中は、変更するものをできるだけ新しいフードだけに絞りましょう。
トッピングを増やし続ける
新しいフードを食べないたびにトッピングを増やすと、トッピングだけを待つようになることがあります。
トッピングを使う場合も、全体の栄養バランスやカロリーが崩れない範囲にとどめます。
食べるまでほかのフードを与えない
空腹になれば食べるだろうと考え、食べ慣れたフードをすべて片付ける方法はおすすめできません。
猫がまったく食べない状態を長引かせないようにしましょう。
体調不良や大きな環境変化と重ねる
引っ越し、動物病院への入院、家族構成の変化などは、猫にとってストレスになる場合があります。
急いで変更する必要がなければ、生活が落ち着いてから切り替えを始めましょう。
子猫・シニア猫・持病のある猫は特に慎重に

次のような猫は、一般的な切り替え期間よりも慎重に進める必要があります。
成長期の子猫
食が細い猫
シニア猫
肥満傾向の猫
消化器が敏感な猫
食物アレルギーが疑われる猫
持病がある猫
療法食を食べている猫
妊娠中・授乳中の猫
薬を服用している猫
特に療法食は、特定の病気や健康状態に合わせて栄養成分が調整されています。
飼い主さんの判断で一般的なフードへ変更すると、これまで行っていた食事管理に影響する可能性があります。
療法食から別のフードへ変更する場合や、新しい療法食へ切り替える場合は、必ずかかりつけの獣医師に相談しましょう。
食物アレルギーが疑われる場合も、自己判断で原材料を次々と除くのではなく、獣医師の指導を受けながら食事を管理することが大切です。
新しいキャットフード選びに迷ったら比較しよう

切り替え先のキャットフードを選ぶときは、口コミや知名度だけで決めず、愛猫に必要な条件を並べて比較しましょう。
確認したい項目は次のとおりです。
対象年齢・ライフステージ
総合栄養食か
主な原材料
タンパク質や脂質などの成分
100gあたりのカロリー
1日あたりの給与量
粒の大きさ・形・硬さ
ドライかウェットか
内容量
開封後の保存方法
1日あたりにかかる費用
購入方法と定期購入の条件
愛猫に合うフードの基準から整理したい方は、年齢・体格・生活スタイル別に解説した記事も参考にしてみてください。
キャットフードとして検討されることの多い選択肢には、モグニャンやカナガンなどがあります。
どちらがすべての猫に適しているというわけではないため、原材料、成分、カロリー、粒、内容量、購入方法などを同じ基準で確認することが大切です。
商品内容や販売条件は変更される場合があるため、購入前に最新情報も確認しましょう。
「モグニャンとカナガンは何が違うの?」「愛猫にはどちらが合いそう?」と迷っている方は、2つのフードを比較した記事も参考にしてみてください。
キャットフードの切り替えに関するよくある質問

切り替えには何日かければよいですか?
一般的な目安は1週間ほどです。
ただし、食べ慣れないものを警戒しやすい猫や、お腹が敏感な猫は、10日から2週間ほどかけても構いません。
日数よりも、食欲や便の状態を見ながら進めることを優先しましょう。
混ぜると全部食べなくなる場合はどうしますか?
新しいフードを混ぜたことで、これまでのフードまで食べなくなる猫もいます。
その場合は無理に混ぜず、これまでのフードの隣に、新しいフードを数粒入れた小皿を置いてみましょう。
香りや存在に慣れたら、1粒ずつ混ぜる方法へ移行します。
新しいフードだけを選んで食べる場合はすぐ変更してよいですか?
新しいフードを好んで食べても、急に全量を変更するとお腹の調子が変化する可能性があります。
食いつきがよい場合も、便や嘔吐の有無を確認しながら段階的に割合を増やしましょう。
キャットフードは定期的に変更した方がよいですか?
健康状態に問題がなく、現在のフードをよく食べ、適正な体重や体型を維持できている場合は、無理に変更する必要はありません。
年齢、健康状態、食べ方、購入のしやすさなどに変化があったときに見直しましょう。
これまでのフードがなくなった場合はどうしますか?
可能であれば、これまでのフードを追加で用意して段階的に切り替えます。
用意できない場合は、新しいフードを一度に通常量与えず、少量から始めて体調を確認しましょう。ただし、食べない状態を長引かせないことが大切です。
療法食の欠品や回収などで急な変更が必要な場合は、代替品について動物病院へ相談してください。
まとめ|愛猫の様子を見ながら無理なく切り替えよう

キャットフードを変更するときは、これまでのフードへ新しいフードを少量ずつ混ぜ、1週間ほどかけて割合を増やしていきます。
切り替えるときのポイントは次のとおりです。
愛猫の体調が安定しているときに始める
これまでのフードを十分に残しておく
最初は新しいフードを25%程度から始める
それぞれの給与量を基準に混ぜる
食欲、便、嘔吐、元気を毎日確認する
食べないときは無理に進めない
複数の食事やトッピングを同時に変更しない
子猫、シニア猫、持病のある猫は特に慎重に進める
療法食の変更は獣医師へ相談する
予定した日数で切り替えることよりも、愛猫が新しいフードへ無理なく慣れることが大切です。
食欲や便、元気などを確認しながら、その猫に合ったペースで進めていきましょう。
食べない状態が続く、下痢や嘔吐を繰り返す、元気がないといった場合は、フードだけの問題と判断せず、早めに動物病院へ相談してください。